「私たちは、まだまだ、知らない。」
私がナショナル ジオグラフィックの存在を知ったのは、普段読んでいる nikkei BPnet に公開記事が掲載されていたことがきっかけでした。ナショナル ジオグラフィックは、主に自然科学と人文地理・歴史に関する記事・写真を掲載している月刊誌です。私は、もともと学生の頃 scientist を志していた人間でしたので、たちまちこの雑誌の虜になってしまいました。もちろん、現在定期購読しております。
BPnet の方は社会人になってから毎日のように読んでいたのですが、ナショナル ジオグラフィックの存在自体には丸9年間ものあいだ気づいていませんでした。何で、もっと早く気づかなかったのだろうと今だに思っています。
ナショナル ジオグラフィックの記事の特徴としては、自然科学にせよ地理歴史にせよ世界中のあらゆる内容を取り上げていることです。まさにグローバルな視点で書かれた雑誌で、地球全体を俯瞰した記事もあれば、一地方を細緻に取材した内容もありバラエティに富んでいます。ちなみに、かの山本五十六 海軍大将も当時の英語版ナショナル ジオグラフィックを購読していたそうです。山本大将は日米開戦に最後まで反対の立場を取っていたことで知られていますが、世界の広さ、日本という国のちっぽけさの一端をナショナルジ オグラフィックを通じて理解していたのかもしれません。(もっとも、駐米経験のあったことが開戦反対の より大きな要因でしょう)
それから、とにかく掲載されている写真が多いこと。撮影のレベルも高いです。見ているだけで、読者をその場所に行ったかのような気分にさせてくれます。この感触がたまらないんですよね。カレンダーの写真もなかなかいいです。書籍では、自然科学分野以外に世界の旅行案内誌も出しています。
あと、長期投資家にとって有益な情報が意外に多いです。例えば、2010年7月号では米国のスマート・グリッド(次世代送電網)に関する記事があったりします。そのほか、
ナショナル ジオグラフィックは、自然科学や人文地理を通じて世界を読む雑誌でもあるのです。世界のことを、もっと知りたい方々には是非とも読んで頂きたいです。