国会議員御用達、各界トップクラスのための月刊総合情報誌
私が「選択」を読むきっかけとなったのは、Google で調べ物をしていて偶然立ち寄ったサイト(cs-trans.biz)の中に、「時代の先を読むための情報源」に関する記述があったことです。
マスコミの弱点は、スポンサーの悪いことは記事として書けないということです。そのため、大手マスコミの報道は企業等の発表内容をほぼそのまま記事にするといった傾向が強く、また記者クラブという存在があるために、どうしても浅く横並び的な内容になりがちです。(このことは、日経も含めてです)肝心な内容が記事として載ることになるとしても、それは真相が事件となって表面化してからのことです。なんだか戦前の大本営発表と変わらないですね。逆の言い方をすれば、事の本質を深く掘り下げて将来の展望を示してくれるのは、広告に頼らず独立性の強いメディアだけということです。
「選択」は、この分野では老舗と呼べる月刊誌です。トヨタ自動車,野村證券,東京電力といった莫大な広告料金を盾にマスコミ各社を尻に敷いている企業が、「選択」ではこれでもかとばかり容赦無く切り捨てられています。それはそうです、広告と呼べるものは表紙の中のたった3ページしかないのですから。書店での販売はしておらず、毎月始めに出版社から直接郵送されてきます。年間定期購読料は12,000円、1部につき1,000円ですので1月当たりの費用は新聞よりも安く、それでいて内容は新聞と比べ物にならないほど濃いのが驚きです。
この雑誌の主な購読者は、各界の指導者層(国会議員,官僚,財界経営者)と言われています。実際、日経225銘柄企業でも管理職クラスに「選択」の購読を勧めているところがあるくらいです。それ以外に、時代の先を読みたいために一般人でありながら「選択」を愛読している方も随分おられるようです。私もその1人です。
「選択」の雑誌の配布は定期購読者のみに限定されており、そうでない人にはバックナンバーでさえも直接入手することはできません。しかし、一部の記事は選択出版のHPで無料で公開されており、主要な図書館には雑誌も置いているとのことです。(図書館で読んでいる方もおられるようですね)結果的にハズレになる記事もありますが、見るべきなのは情報を取ってくるジャーナリストの姿勢、書き手の視点、考え方です。興味のある方は、是非「選択」を手にとって記事をご覧頂き、その中身の濃さを堪能してみてはいかがでしょうか。