残念ながら、3.11. によって日本は世界一安心・安全な国という神話は崩壊してしまった。
原子力発電は設計上の品質保証が破綻してしまったし、電力業界は自分の懐具合と利権にしか関心がなく、
政府・マスコミは正確な情報を国民にアナウンスしない。
それでいて、モニタリングポストの周辺だけは ばっちり除染されているので、文部科学省が公表している
測定値は参考に出来ない。となると、信頼するに足るデータは自分で集めるしかない。
そう思って、大飯原発再稼動に合わせて購入したのが この放射線測定器。
個人が購入できる放射線測定器で、測定精度が期待できて何とか手が届きそうな価格帯(十数万円)から選ぶとなると
シンチレーション式のγ線測定器になります。α線、β線まで正確に図ろうとしたら、数千万円の出費になってしまうので対象外。
堀場製作所の製品との比較で迷いましたが、エネルギー補償タイプということでこちらを選びました。
高い出費ですが、3.11. 以降日本各地で地震の発生頻度が増大していることを考慮すると、いざというとき自力で
正しい判断ができるようになるために必要なものです。大事な家族を守るための出費です。
自宅(@大阪)での測定値は、だいたい 0.040 ~ 0.060 μs。文科省発表の値とだいたい同じです。
しかし、2012年10月に東京まで出掛けた際に、東京駅周辺で測定した値は 0.060 ~ 0.110 μsという値でした。
おそらく、ホットスポットがあればもっと高い値を示すでしょう。
東京は、いまだに非日常的な空間によって支配されている、これが現実なのだ と感じた瞬間でした。
(下の写真は東京駅周辺。見え難いですが、測定器の値は 0.095μs を示しています)